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ご当地防災の旅~滋賀県編~



琵琶湖を中心とした豊かな自然環境に恵まれている滋賀県。

実は、日本において「最も災害の少ない県」と呼ばれることもあるほど地震等の発生確率が低い県であることをご存じでしょうか。

自然災害が少ない滋賀県は、地震や水害などの自然災害が比較的少ない地域で、2003年~2013年の水害被害額が全国最少でもあります。


一方で、そうした背景に甘んじず、全国各地で発生した過去の大規模災害を教訓として、さまざまな防災対策を進めていることでも注目を集めています。

特に、「滋賀モデル」と呼ばれる防災と保健・福祉を結びつける避難計画づくりのスキームは、全国的にも先進的な取り組みとして注目されています。


今回は、そんな滋賀県の防災対策について詳しく見ていきます。

 

目次

 

滋賀県危機管理センター

滋賀県危機管理センターでは地震や台風・豪雨による災害など暮らしを脅かすような事案が発生したときに、自衛隊や警察、消防、DMAT(災害派遣医療チーム)、災害ボランティアセンターなどの防災関係機関が集結し的確な対応を行う、「危機管理の拠点」です。

災害時でも災害対策のオペレーションを確実に遂行できるよう、建物自体ににさまざまな災害対策がとられています。


例えば、建物構造には地震の揺れに強い免震構造を採用しており、一般的な耐震構造の建物と比べると、地震時の揺れは3分の1程度に低減されます。

また非常用発電機設備、防災井戸、排水リサイクルシステムなどにより、電気や水道などのライフラインが寸断されても3日間の活動継続が可能です。


平常時には、研修や交流、展示などを通して、県民や自主防災組織が地域防災力を高めるための情報発信や交流の場となります。

災害対策室の施設見学や展示物の見学、体験はもちろん、地震、風水害等の自然災害等に関する講座も開催されています。危機管理センター施設見学講座一覧には、「防災情報リテラシー研修」や「砂防出前講座」などが記載されています。


見学や会議室の利用については、事前に申し込みが必要です。

詳しくは滋賀県危機管理センターのホームページをご覧ください。



また、滋賀県危機管理センターでは「防災カフェ」という催しが行われています。

地震や風水害などの危機について、専門家をゲストとして迎え、司会者(ファシリテーター)との会話を通して解説するイベントで、2016年6月から月に1回程度の頻度で行われています。

2020年からは『Web防災カフェ』としてZoomなどのテレビ会議システムで開催しており、自宅などから参加できます。


過去には、「自分を守る防災」、「世界の災害と防災教育」、「多文化共生防災」といったテーマで開催されてきました。

これらのテーマは、県民の皆さんが関心の高いものや、日常生活に役立つものが選ばれています。


防災カフェに参加するには、事前にメールで申し込む必要があります。

詳しくは滋賀県危機管理センターのホームページをご覧ください。



 

北部地域総合消防防災センター

北部地域総合消防防災センターは、大津市の北部地域における火災予防や災害への対応を担うセンターとして設立されました。

この施設は、消防署の業務に加えて、市民への防災教育と防災備蓄を提供し、大規模な災害が発生した際には72時間連続運用が可能な非常電源と自家給油設備を備えた包括的な消防防災センターです。


庁舎棟には、バーチャル消火体験や防災Q&A、煙体験訓練などが行えるマルチラーニングシアターを備えているほか、学防災施設(まなぼうさい)やコミュニティーホールも設置されており、より身近な消防防災の場として役立っています。


さらに、訓練塔では消防救助訓練が本格的に行える他、燃焼実験室があり、火災の原因や燃焼プロセスを科学的に研究する場として活用されています。また、防災備蓄倉庫には非常食や毛布などが保管され、災害対応に備えています。



災害に強い街づくり・人づくりを目指して

全国的にも自然災害の被害が少ない滋賀県。しかし考え方を変えてみると、いざという時の備えや心構えができていない、ということになってしまう可能性も高いと言えます。

これまで災害が起きなかったからといって、これからも起きないとは限りません。

慣れていないからこそ、事前の対策が必要なのです。


滋賀県の姿勢を見習って、いざというときに自分の身を自分で守れるよう、企業も防災対策を徹底しましょう。



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