災害時の非常食としておなじみの「アルファ化米」。火を使わずにお米が食べられる商品として重宝されていますが、実はアルファ化米以外にも、様々な種類の主食が販売されています。
今回はそのうちの一つである、株式会社幸源の「レトルト長期保存食」をご紹介します。
目次
株式会社幸源の「レトルト長期保存食」とは?
アルファ化米は、お米のでんぷんを糊化させた後に乾燥させることで保存性を高めた乾燥米ですが、株式会社幸源の「レトルト長期保存食」は、玄米を炊飯した後、気密性容器に密閉し加圧加熱殺菌することで保存性を高めたレトルト米飯です。
①水もお湯も不要!開封したらすぐ食べられる
「レトルト長期保存食」は、玄米を調理した後に気密性容器に密閉しているので、アルファ化米のように水やお湯で戻す必要がなく、開封したらすぐ食べられるのが特徴です。アルファ化米の場合、一般的に水で戻す場合は60分程度食べるまで待つ必要がありますが、この商品はそれが不要です。
②常温保存で賞味期限が7年
「レトルト長期保存食」の賞味期限は、常温保存で7年間となっており、一般的なアルファ化米と比べて長期間の保存が可能です。非常食として備蓄するのにうってつけですね。
③アレルギー物質特定材料28品目不使用
アレルギー特定原材料28品目不使用なので、アレルギーをお持ちの方でも安心して食べられます。また、保存食・合成着色料などは一切使用していないので、お子様からお年寄りまで安心して食べられます。
④沖縄産もずくと塩が原材料でミネラル豊富
原材料には、沖縄県産もずく、シママース(沖縄の塩)、国産玄米が使用されています。
玄米は白米に比べて、ビタミンやミネラル、食物繊維を多く含んでおり、健康を保つのに必要な栄養素を摂取するのにおすすめの食品です。
沖縄県産もずくや塩にも多くのミネラルが含まれているので、被災生活に不足しがちな栄養素を補うことができます。
実際に食べてみました!作り方は簡単?
「レトルト長期保存食」の種類は全部で4種類。今回は、4種類すべてを実際に食べてみました!
作り方は、すでに書いた通り、袋を開けるだけ。調理は不要です。
キャンプやお家での簡単ランチなど、火や電子レンジが使える環境であれば、温めて食べることもできます。温め方は、電子レンジなら中身をお皿に移して約2分(500w)温め、お湯なら袋の封を切らずに熱湯の中に約5分入れて温めるだけです。
・玄米トマトリゾット
玄米トマトリゾットをいただいた際、まず感じたのは玄米の粒の柔らかさです。口の中で優しくとろける感じがしました。玄米が持っている独特の風味と、甘めに仕上げられたリゾットの味付けが絶妙にマッチしていて、まさに万人受けする味わいです。
トマトのまろやかな風味も際立っており、リゾット全体がとてもバランスの取れた味わいとなっていました。もずくの存在は控えめでしたが、それが逆にリゾットの美味しさを引き立てているように感じました。全体的に、玄米とトマトの組み合わせが新鮮で、とてもおいしかったです。
・玄米カレーリゾット
玄米カレーリゾットでは、玄米の粒々感がしっかりと存在感を放ち、噛みしめるたびにその食感を楽しむことができました。玄米カレーリゾットの一番の特徴は、そのカレーの風味です。普段のカレーとは違う独自の風味が広がり、それに加えて、スパイスの複雑な味わいが感じられました。
とはいえ、辛さはほとんど感じられなかったので、辛いものが苦手な方でも食べやすいお味でした。
・玄米ジューシー
「玄米ジューシー」という名前ですが、ジューシーとは沖縄県の方言で「炊き込みご飯」という意味があります。今回は湯せんして温かい状態で食べてみました。
玄米の粒は柔らかめで、もずくのとろみがあり、炊き込みご飯というよりはリゾットのような食感です。塩味がしっかりと効いており、この塩味が味を一層引き立てています。
他の3種類に比べてもずくの存在感が際立っており、単なる炊き込みご飯とは違う「沖縄の味」を感じました。
・玄米エスニックピラフ
玄米の粒々感、プチプチ感がしっかりしており、噛みしめるごとにその食感が口の中で楽しめました。
味付けはしっかりめ、かつ意外にも万人受けする味わいで、ほんの少しの辛みが隠れており、それが全体の味を引き締めていました。「エスニックピラフ」という商品名からは味が想像しにくかったのですが、実際に食べてみると、試食した4種類の中では一番の人気でした!
エスニックな名前に惹かれて試してみると、予想以上の美味しさに驚かされること間違いなしの一品です。
全種類を試食してみて分かったことは、
・開封後は袋の底からしっかり混ぜて食べた方が味が均一になる
・全体的に味がしっかりしている
・もずくは細かくカットされていて苦手な人でも食べやすい
ということです。ぜひ参考にしてみてください!
こんな企業におすすめ!
株式会社幸源の「レトルト長期保存食」は、災害時や非常時にも役立つ防災用品としておすすめです。
・地震や津波などの自然災害が発生しやすい地域にある企業
太平洋側や南海トラフ沿いなどの地域では、大規模な地震や津波が発生する可能性が高いとされています。このような地域にある企業は、従業員の安全を確保するために、十分な保存食を備蓄する必要があります。株式会社幸源の「レトルト長期保存食」は、常温で7年間保存できるため、長期的に備蓄できます。また、開封後すぐ食べられるため、水や電気が使えなくても食事ができます。
・医療機関や福祉施設などの社会的責任が高い企業
医療機関や福祉施設などの企業は、災害時や非常時にも患者や利用者の生命を守るために、必要な医療や介護を提供しなければなりません。そのため、十分な保存食を備蓄することが重要です。株式会社幸源の「レトルト長期保存食」は、アレルギー物質特定材料28品目を不使用にしており、アレルギーを持っている方も安心して食べられます。また、玄米やもずくなどの健康的な材料を使っており、栄養バランスが良いです。
以上のように、株式会社幸源のレトルト長期保存食は、様々な企業にとって有用な保存食です。非常食をご購入の際にバリエーションの一つとしてご検討されるのも良いかと思います。
多様な非常食をそろえて災害に備えよう
オフィスの防災対策として、備蓄食品の選定は非常に重要です。今回ご紹介した「レトルト長期保存食」は、その最適解の一つと言えるでしょう。調理の手間を要さず、すぐに食べられるだけでなく、アレルギー対応で、玄米や沖縄産の塩、もずく入りという特徴があり、ミネラルをはじめとする必要な栄養素をバランスよく摂取することができます。さらに、玄米を使用しているため、食物繊維も豊富に含まれています。
このように、保存食のバリエーションが増えてきている今、企業が備蓄を選定する際には、単に一つの商品を大量にストックするのではなく、多様な商品を組み合わせることで、非常時の避難生活を少しでも快適に、そして飽きさせないような選び方を心がけることが重要です。
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