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【体験レビュー】「ぼうさいこくたい2023」をご紹介!

日本の防災の歴史において重要な位置を占める関東大震災。今年は、関東大震災から100年の節目に当たります。そうした背景もあり、2023年のぼうさいこくたいは「次の100年への備え ~過去に学び、次世代へつなぐ~」をテーマに開催されました。

今回は、そんな「ぼうさいこくたい2023」に実際行ってみた体験レポートをお届けします。


 

目次

 
ぼうさいこくたいとは

「防災推進国民大会(ぼうさいこくたい)」は、内閣府が主催する2016年から始まった国内最大級の防災イベントです。防災に関する活動を実践する多様な団体や機関が一堂に会し、取組や知見を発信・共有します。


今年は関東大震災から100年の節目に当たり、関東大震災は神奈川県が震源とされているため、神奈川県(横浜国立大)で開催されました。神奈川県で開催するこの大会では、関東大震災に関するセッションやワークショップも実施されました。また、関東大震災を題材とした展示やプレゼンテーションも行われました。これらの活動を通じて、多くの方に関東大震災のことを知ってもらい、防災の備えと助け合いの大切さを感じてもらうことが狙いです。


セッションのご紹介

ぼうさいこくたいでは、防災に関する様々なセッションが行われます。ここではその一部をご紹介します。


1.オープニングセッション


オープニングセッションでは、関東大震災の震源地であった神奈川県にスポットを当て、

動画「関東大震災から100年 震源地神奈川の傷跡と教訓」で100年前の関東大震災を振り返りました。


関東大震災の震源域は、神奈川県から千葉県南部です。マグニチュード7.9、震度6を超える大きな揺れとともに、地震だけでなく、津波や火災といった二次災害も大きな被害をもたらしました。

過去から学ぶことで、必要な防災対策を考えて備えることが重要であることが改めて示されたセッションとなりました。


2.ハイレベルセッション


「次の100年に向けて、来るべき巨大地震にどう備えるか」

ハイレベルセッションでは、開催地(神奈川県・横浜市)のリーダーと防災の専門家の方々が、関東大震災を振り返りつつ、次の100年に向けて、来るべき巨大地震に備える方法について議論しました。

地震学では、200年に1度程度の頻度で、津波を伴うような地震が起きると考えられています。


災害発生時は、テレビやスマートフォンなどの情報取得が困難になったり、根拠のないフェイクニュースが発生したりする可能性が大いに考えられるため、情報入手の方法を複数持っておくことが大切です。また、自助や共助の面から備えることも重要だと述べられていました。

セッションを通じて、自分事として改めて備えの大切さを見つめなおすきっかけになりました。


3.「誰一人取り残さない防災を目指して」


このセッションでは、関東大震災クラスの大地震が起きた時、震災で「いのち」を落とすことなく、生き抜くためにどう取り組むべきかについて話し合われました。


災害を自分事としてどう捉えられるかがポイントになります。例えばトイレの問題(使い慣れていないトイレや共用トイレの衛生面)や障がい者の方の不安(いざという時に助けにきてくれる人が近所にいるか、日頃からコミュニティに参加することで気付いてもらえる環境作り)、災害時の連絡手段(家族と待ち合わせ場所を決めておく)など様々な立場の方がお話をされていました。

災害は他人事ではなく、自分事して日頃から想定して行動をおこすことが大切だと感じました。


4.「ペットの被災対策~いざという時、あなたは自分のかわいいペットを守ることができますか?~」


こちらのセッションでは、「ペット防災」についての話し合いが行われました。


環境省は「飼い主がペットと一緒に避難する」同行避難を推奨していますが、 基本的には避難所の屋外のケージやキャリーバッグなどへの避難となることをご存じでしょうか?

ペットのことを考えて、 平時のときから最寄りの避難所の対応について調べたり、 在宅避難、車中泊避難などにも対応できるように準備をしておくことが重要だという気づきを得られたセッションでした。



セッションへの参加を通して

さまざまなセッションに参加しましたが、今回のプログラムの中でも特に「トイレ」関連の展示やプログラムが多く、 改めて重要性を認識しました。

各自治体などで仮設トイレや災害用トイレトレーラーなどの準備があったとしても、 首都直下地震など人口が多いとトイレ問題が深刻になります。 非常食と同様、各自でも備えることが重要だと実感しました。


ぼうさいこくたい2023を通して

「ぼうさいこくたい2023」は、防災に関する最大級のイベントでした。このイベントでは、様々なセッションやワークショップが開催され、防災の専門家や関係者が知識や経験を共有しました。また、野外展示では、災害時に役立つ機器や装備、救助技術などが紹介されました。さらに、地震体験では、実際に大きな揺れを感じることで、災害への備えや対策の必要性を実感することができました。


このイベントから得られた教訓は、防災には自助が重要であるということです。自助とは、自分自身や家族、地域の人々が災害に備えて行うことです。例えば、非常用持ち出し袋や防災グッズを用意したり、避難経路や避難場所を確認したり、防災訓練に参加したりすることです。自助をすることで、災害時に自分の命を守るだけでなく、他の人を助けたり、救助隊の負担を減らしたりすることができます。防災には自助だけでなく、共助や公助も必要ですが、自助が基本であることを忘れてはなりません。



公助・自助・共助で備える

災害はいつどこで発生するか分かりません。だからこそ、日頃から備えておくことが重要です。国や地域で支えあうことはもちろん必要ですが、災害発生時には、周囲の人や行政の支援がすぐには届かない場合があります。そのため、自分で判断して行動することが、命を守るためには何よりも大切です。


「ぼうさいこくたい2023」では、体験型の展示や関東大震災の情報など防災に関するさまざまな展示がされており、学食ではアルファ化米を使用したカツカレーが提供されていました。本記事では紹介できていない展示やセッションもまだまだあります。

プログラムによって、アーカイブ動画も配信されていますのでぜひ、ご視聴ください。

来年の「ぼうさいこくたい」は、熊本県で開催予定です。日程は2024年10月19日(土)、10月20日(日)です。お近くの方はぜひ、ご参加ください。


※アーカイブ動画のご視聴はこちら

※動画は予告なく視聴できなくなることがございます。あらかじめご了承ください。



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