日本第2位の人口を誇る神奈川県。とくに横浜市は政令指定都市のなかでもっとも人口が多い都市であり、人口密度も高いです。
神奈川県に住む人の中には、埼玉県・千葉県と同じく、首都圏への通勤・通学を行っている方も多く、災害の影響で交通網が麻痺すると帰宅困難者が発生する可能性を多く秘めています。さらに、港町としても知られている横浜は、水害の危険性もはらんでいます。
今回は、そんな地域性を持つ神奈川県が行う防災の取り組みをピックアップします。
目次
神奈川県総合防災センター
厚木市に拠点を置く「神奈川県総合防災センター」は、災害時における県の応急活動体制に関する中央基地です。大規模災害時の物資保管などの役目も担っており、実際に東日本大震災の際にも様々な救援活動の拠点となりました。
平時は、大地震や局地的豪雨・火災などの災害について、疑似体験を通して学ぶことのできる神奈川県内最大の体験型施設でもあります。施設内には「防災情報・体験フロア」が存在し、震度7までの地震体験や秒速30mの暴風と毎時50mmの雨の風水害体験、消火器を使っての消火体験、迷路を進む煙避難体験などのコーナーのほか、消防用具やポンプ車の歴史が学べる展示コーナー、大画面の防災シアターなど、お子さんから大人まで防災について楽しく学ぶことができます。
またフリースペースでは、毎月「ミニ防災教室」を開催しています。
参加時は予約が必須です。
神奈川県災害情報ポータル
神奈川県の災害に関する最新情報が集約されたポータルサイトです。
ハザードマップや交通機関・ライフラインの情報だけでなく、河川などの状況を確認できるライブカメラなども備えています。
災害発生時には、刻々と変化する状況に合わせて、最新情報を入手することが重要です。ご自身の環境に合わせてどの手段でどのような情報を入手できるかを確認し、スマートフォン等へ事前にブックマーク、登録しておきましょう。
かながわ減災プロジェクト
神奈川県とウェザーニュースが連携して設置しているコンテンツです。
実際に神奈川県各地から投稿されたリアルタイムな災害の状況を知ることができ、各種公的な情報発信なども行われます。
県内の正確な被害状況を把握するための公助活動ツールとしても活用されているとのことですので、実際の災害時には速やかな復旧のために地域にお住まい、また勤められている方は情報提供を行ってみてはいかがでしょうか。
神奈川県の防災活動を参考にしましょう
ご紹介した取り組みの他にも、防災マップや地震・津波・土砂災害等さまざまな災害を想定した各種ハザードマップが見られる「e-かなマップ」( https://www2.wagmap.jp/pref-kanagawa/Portal )の公開など、防災知識の普及に力を入れる神奈川県。人口2位の県として、防災意識の高さがうかがえます。
災害を避けることはできませんが、日ごろからの防災対策によって、被害を少なくすることはできます。神奈川県の防災への取り組みを参考に、企業防災として社員一人一人の防災意識を高めるアクションを取り入れてみてはいかがでしょうか。
次回は”茨城県”を特集予定です。お楽しみに!
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