近年、パソコンへのマルウェア(ウイルス)攻撃やパスワードの搾取などサイバー攻撃を耳にすることが多いと思います。
平時であれば怪しいメールによる知らないWEBサイトへの誘導などに注意を払い、対策されている方も多いと思います。
ですが、災害が起きた時に送られてくるメールは災害で不安になっている心の隙を悪用するようなものが多く、今、何が起きているのか知りたい、これからどうしたらいいのか知りたい、国からの支援があるなら受けたい、など少しでも安心したい気持ちを悪用した内容で気持ちに余裕が無い時には簡単に信じてしまうような攻撃が目立ちます。
また災害で困っている人の役に立ちたいと言う善意を悪用する偽の被災支援団体を名乗った募金活動などもあります。
この様な悪意のある攻撃から身を守るために、情報を発信している機関をご紹介します。
目次
・総務省
・気象庁
・まとめ
IPA(独立行政法人情報処理推進機構)
IPAは平時から重要なセキュリティ情報を発信しており、皆様が使われている製品に脆弱性が発見された際の対策情報や、情報セキュリティ啓蒙のために様々な冊子や動画、学習ツールなどを提供してくれています。
一例ですが、東日本大震災に乗じた攻撃メールで使われたマルウェアの分析を行い、対策などを指南する冊子を無料で提供してくれています。
平成23年9月のIPAの公開情報から引用
一般社団法人 日本データ通信協会
日本データ通信協会は電気通信主任技術者および工事担任者試験を実施しており、情報セキュリティの確保と情報通信に関する人材育成を大きな2本の柱に事業展開されております。
情報セキュリティの取り組みの一つに迷惑メール相談センターがあり、国内で確認が出来ている様々な迷惑メールの情報を発信し、詐欺被害に遭われないための対策資料などを無料で提供してくれています。
総務省
総務省は国民の生活基盤に関わる行政機関であり、災害時以外にも特別定額給付金を騙った詐欺への注意など、国民を守るために必要な情報発信を国民のためのサイバーセキュリティサイトで提供してくれています。
気象庁
気象庁は自然を監視・予測し国民の生命や財産が災害から守られるように情報提供してくれておりますが、気象庁を装ったり、災害に便乗したメール攻撃などの情報も提供してくれています。
平成30年11月8日の気象庁の報道発表から引用
令和元年11月6日の気象庁の報道発表から引用
まとめ
このように様々な機関から皆様をサイバー攻撃から守るための情報が多く発信されております。
災害への備えとして、非常食の準備、防災グッズなどを取り揃えられる方はいらっしゃれると思いますが、この様な災害時の混乱に乗じた、悪意を持った攻撃から2次被害に遭われないためにも普段からどのような攻撃が存在していて、攻撃に対する対策の情報を知る、サイバー攻撃から身を守る備えも合わせてご検討頂いては如何でしょうか。
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